おはようございます。
ディマンドワークス
齊藤です。
さて、本日も
コンサル現場やイベントなどで
業界関係者の方々と話題になった
業界の気になるトピックをご紹介します。
今回のテーマは
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ZARAが疑った、アパレル業界の「当たり前」
仕事の流れをよくして伸びしろを伸ばす着眼点
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です。
少しでも
日頃のお仕事や
情報整理のお手伝いになれば幸いです。
今月初めに開催された
リテールマネジメント研究会。
今回のテーマは
悪循環を断ち切って
流れをよくする発想法
でした。
商品企画に時間がかかったり、
見切り発車してしまったことで
手戻りが増えたり・・・
結果として
プロジェクトが遅れ遅れになることって
よくありませんか。
今回は、
どうしたら
そんな滞留をなくして、
仕事の流れをよくし、
需要に即応できるようになるのか、
がテーマでした。
業界によくある悪循環には
例えば、こんなものがあります。
業績が悪化する
↓
コスト削減で対応しようとする
↓
安いコストを提示してきた
アウトソーシングに頼る
↓
外部依存が増え、
待ち時間や確認作業、手戻りも多くなり、
リードタイムが長くなる
↓
コストは安くなったのに
ますます業績が悪化する
あるあるですよね。
研究会前半の
業界事例紹介では、
僕の方から
ZARAの商品企画プロセス
についてお話しさせていただきました。
ZARAを擁するInditexは、
2008年にGapを抜いて
世界最大の衣料小売企業となり、
その後も世界トップクラスの座を
維持し続けています。
彼らが成長を続けてきた理由のひとつは、
業界の「当たり前」を疑い、
需要に合わせて
仕事の流れそのものを設計してきたこと
にあると思います。
例えば、
計画はすべて
シーズン前に固めるもの
という業界の常識があります。
一方、ZARAは
本当の需要は
売り始めてからでないとわからない
と考えます。
だから、
当初計画は
外れることを前提に立てています。
商品企画やデザイナーは
先、つまり来期のことを考えるもの
という常識に対しても、
ZARAでは
デザイナーチームの約4分の3が
来期ではなく、
今シーズンのことだけを考えています。
また、
良いものをつくるには
時間がかかるもの
という常識もあります。
ZARAは、
であれば、
試作品の製作から
発注の意思決定まで、
どうしたら
流れを止めずに
速く、スムーズに
進められるか
を考えました。
そして、
サンプル製作から
素材の裁断指示まで
商品企画に必要な機能を
すべて同じフロアの中に集め、
そこで発注の意思決定まで
完結できる組織をつくりました。
小売業界には、
売れ筋は
POSデータでわかる
という常識もありますね。
ZARAが重視するのは、
売れた商品だけではありません。
お客様が
なぜその商品を買わなかったのか。
その理由も
次の商品企画のヒントにしています。
さらに、
面倒なことは外部に任せる
人件費の安い国でつくる
というのも、
多くの企業にとっての
「当たり前」でしょう。
しかしZARAは、
それが自社の
付加価値につながる「強み」なのか
という基準で、
自分たちでやるのか、
外部に任せるのかを
切り分けています。
サプライチェーン全体を見れば、
ZARAには
このほかにもたくさんの
業界の常識を疑った
取り組みが見られます。
商品企画プロセスだけを見ても、
ZARAがいかに
業界の「当たり前」と違うことをしているか。
そして、
いかに顧客の需要に
すばやく、忠実に応えようとしているかが
よくわかります。
ここで大事なのは、
企業規模が大きいから
できる、
という話ではありません。
資金力があるから
できる、
という話でもありません。
これは
「業務設計」の問題です。
そもそも、
昨年50周年を迎えたZARAも、
創業当時は
潤沢なお金があったわけではありません。
だから、
速くつくって、
速く売って、
次の運転資金を
自らつくらなければならなかった。
つまり、
そうせざるを得ない事情があった。
そして50年間、
需要に素早く応えるための
オペレーションに
磨きをかけ続けてきた、
ともいえるわけです。
研究会の後半は、
ゴールドラットジャパンの
飛田さんにバトンタッチして、
日頃の仕事の中にある
悪循環を言語化し、
それを断ち切る糸口を見つける
ワークショップを行いました。
このスキルは
「マスタリング・フロー」といって、
ゴールドラットが得意とする
全体を俯瞰して
流れをコントロールする手法
を用いる時の
ツールのひとつです。
ここで僕が
あらためて感じたのは、
仕事の流れの滞留には
お金が眠っている
ということです。
商品企画が止まっている。
承認待ちで止まっている。
確認待ちで止まっている。
外注先からの返事を待っている。
部署間のやり取りで止まっている。
そうした
「待ち時間」や
待っている間に
つい手を付けてしまう
「今やらなくてもいいこと」は、
普段はコストとして
見えにくいものです。
でも、
そこで仕事の流れが止まれば、
商品化が遅れ、
売るタイミングを逃し、
売り上げや粗利を
取り逃すことになります。
そう考えると、
滞留は
ある意味、
会社の中に眠っている
「伸びしろ」
でもあります。
業績が悪くなると、
どうしても
もっと安くできないか。
もっと経費を減らせないか。
もっと外注できないか。
と考えがちです。
でも、その前に、
「どこで流れが止まっているのか?」
を見てみる。
そこに、
コスト削減とは違う
業績改善の糸口が
隠れているかもしれません。
あなたの会社の中で、
仕事の流れを止めている
「当たり前」や
「悪い習慣」は何でしょうか?
一度それを言語化して、
因果関係を
つなげてみる。
そして、
どこに滞留があるのかを
見つけるところから
始めてみませんか?
違う世界が
見えてくるかもしれません。
今回のエピソードを読んで、
皆さんは
どのようなことに
気づかれたでしょうか。
ご意見、ご感想、
ご相談がありましたら、
お気軽にこちらまで
ご返信ください。
taka-saito@dwks.jp
次回のリテールマネジメント研究会は
11月11日(水)@渋谷
定員25名
募集が始まったらお知らせします。
今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
次回もお楽しみに!